ひどい事じ件けんがあると，「神かみ様さまはどうして何なにもしてくれなかったんだろう」と思おもいますか。つらい経けい験けんをすると，神かみ様さまは私わたしのことなんか見みていないと感かんじるかもしれません。

アメリカのシーラもそう感かんじていました。信しん心じん深ぶかい家か庭ていで育そだったシーラはこう言いいます。「小ちいさい頃ころから，人にん間げんを造つくった神かみ様さまを信しんじていました。でも，遠とおい存そん在ざいでした。遠とおくから見み守まもってくれているだけ，という感かんじでした。嫌きらわれているとは思おもいませんでしたが，気きにかけてくれているとも思おもいませんでした」。なぜでしょうか。こう話はなしています。「次つぎから次つぎへと家か族ぞくにつらいことが起おきました。神かみ様さまは全ぜん然ぜん助たすけてくれないと感かんじました」。

あなたも神かみ様さまの存そん在ざいは信しんじているかもしれません。でも，自じ分ぶんのことを本ほん当とうに気きにかけているのだろうかと思おもうかもしれません。聖せい書しょに出でてくるヨブは神かみ様さまの力ちからと知ち恵えを信しんじる正ただしい人ひとでしたが，同おなじ疑ぎ問もんを抱いだきました。（ヨブ 2:3; 9:4）次つぎから次つぎへと悲ひ惨さんな出で来き事ごとに見み舞まわれた時とき，神かみにこう尋たずねました。「なぜあなたは顔かおを隠かくし，私わたしを敵てきと見みなすのですか」。（ヨブ 13:24）

つらいことが起おきるのは神かみ様さまのせいですか。神かみ様さまが人にん間げんを気きにかけているという証しょう拠こはありますか。一人ひとり一人ひとりを気きにかけ，理り解かいし，思おもいやり，助たすけてくれるのでしょうか。聖せい書しょからどんなことが分わかりますか。

続つづく記き事じでは，人ひとの造つくりに目めを向むけ，神かみ様さまが気き遣づかっているという証しょう拠こを考かんがえます。（ローマ 1:20）それから，神かみ様さまの優やさしさについて聖せい書しょが教おしえていることを調しらべます。人ひとの造つくりや聖せい書しょを通とおして「その方かたをよく知しる」につれ，「神かみは優やさしく気き遣づかってくださる」ことが分わかるでしょう。（ヨハネ第だい一いち 2:3。ペテロ第だい一いち 5:7）