アルマゲドン，つまり聖せい書しょで言いうハルマゲドンは地ち域いき紛ふん争そうではなく，人にん間げんの全すべての政せい府ふと神かみとの間あいだで行おこなわれる地ち球きゅう規き模ぼの戦せん争そうを指さしています。

•   「邪じゃ悪あくな天てん使したちの息いき[が]全ぜん世せ界かいの王おうたちのもとに向むかう。全ぜん能のうの神かみの大おおいなる日ひの戦せん争そうに王おうたちを招しょう集しゅうするためである。……王おうたちはヘブライ語ごでハルマゲドンと呼よばれる場ば所しょに集あつめられた」。（啓けい示じ 16:14，16）

 ハルマゲドン（ヘブライ語ごで「ハル メギッドーン」）という表ひょう現げんには，「メギドの山やま」という意い味みがあります。メギドとは，古こ代だいイスラエルにあった町まちのことです。そのため，ハルマゲドンはイスラエルで起おきると考かんがえる人ひとたちもいます。でも，中ちゅう東とうのメギド周しゅう辺へんに「全ぜん世せ界かいの王おうたち」とその全ぜん軍ぐんが集あつまることなど不ふ可か能のうです。

 「啓けい示じ」の書しょつまり黙もく示し録ろくは，「しるしによって」書かかれているため，その内ない容ようを文も字じ通どおり受うけ止とめるべきではありません。（啓けい示じ 1:1）それで，ハルマゲドンとは実じっ際さいの場ば所しょのことではなく，神かみの統とう治ちに抵てい抗こうするために世せ界かい中じゅうの国くに々ぐにが結けっ集しゅうする情じょう勢せいのことを表あらわしています。（啓けい示じ 19:11-16，19-21）