2020年12月11日
ロシア
2年以上拘禁されているユーリー・サベリエフ兄弟に最長8年の拘禁刑か
判決予定日
ノボシビルスクのレニンスキー地区裁判所で,2020年12月16日, a ユーリー・サベリエフ兄弟に対する判決が言い渡される予定です。検察は8年の拘禁刑を求刑しています。これは,ロシアでの2017年の最高裁判決以降,最も長い拘禁刑となります。
兄弟について
ユーリー・サベリエフ
生まれた年: 1954年(ノボシビルスク州,クロハリョフカ)
人物紹介: 幼い頃に母親を亡くし,姉に育てられる。発電所で配管工として働いた。妻を亡くした後,宗教に関心を持つようになり,抱いている疑問に対する論理的な答えが聖書にあることを知る。1996年にバプテスマを受け,エホバの証人になる。
これまでの経緯
2018年11月8日,警察がノボシビルスク州にあるユーリー・サベリエフ兄弟のアパートと他の兄弟姉妹の家9軒に踏み込みました。サベリエフ兄弟は逮捕され,公判前勾留されました。
兄弟は,市内のエホバの証人の活動を組織したとして,起訴されています。釈放を求めて何度も不服申し立てをしたにもかかわらず,兄弟の公判前勾留は9回も延長されました。兄弟はすでに2年以上勾留されています。ロシアでの2017年の最高裁判決以降,サベリエフ兄弟より長く収監されているのは,デニス・クリステンセン兄弟とセルゲイ・クリモフ兄弟だけです。
2020年12月9日水曜日,サベリエフ兄弟は最終意見陳述の中で,裁判官に対して大胆にこう言いました。「私が訴えられているのは,犯罪を行ったからではなく,エホバの証人の教えに従っているからです。
私は誰にも敵意を抱いていませんし,約67年生きてきた中で,行政上の,あるいは刑事上のいかなる責任を問われたこともありません。私は政治的に中立であることを決意してきました。言い換えるならば,私は言葉であれ,心理的また身体的なものであれ,どんな形の暴力にも反対しています。
私は社会的立場,国籍,宗教を問わず,全ての人に敬意を持って接します。神に従いたいと思っているからです。
また,神の言葉は,権威ある人々に敬意を持って接するよう教えています。ローマのクリスチャンへの手紙13章1-3節の中にはこうあります。『全ての人は上位の権威に従わなければなりません。神によらない権威はないからです。存在する権威は神によって相対的な地位に据えられています。ですから,権威に反抗する人は,神の取り決めに逆らっていることになります』。
私は権威に反抗しません。神に逆らいたくないからです。神に逆らうなら必ず死につながります。エホバの証人だけが,唯一の真の神と神の子イエス・キリストについて私に教えてくれました。おかげで,聖書が特異な本であると確信できました。聖書は私たちの生活のあらゆる面で助けになります」。
私たちはサベリエフ兄弟の強い信仰について知ると励まされます。エホバは兄弟を祝福し,絶え間ない平和を与えてくださっています。(イザヤ 26:3)
a 変更される可能性がある。